膝関節痛の当院の考え方|新長田 神楽町 齋藤接骨院

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膝関節の痛みと水が溜まる本当の原因は「骨盤」にある

結論からお伝えすると、膝の痛みや水が繰り返し溜まる原因は、膝そのものではなく「骨盤の異常」によるものが大きいのです。
膝だけに注目して治療をしても、一時的に楽になっても再発しやすく、根本改善にはつながりません。当院では骨盤から整えることで、膝にかかる負担を減らし、正しい環境を取り戻すことを重視しています。



膝の動きを決めるのは「大腿骨」と「骨盤」

膝関節は、太ももの骨である大腿骨とすねの骨(脛骨)が組み合わさって構成されています。その中で大腿骨の動きは非常に重要で、これがスムーズでなければ膝に負担が集中します。

そして、この大腿骨の動きを根本からコントロールしているのが「骨盤」です。
歩行不足や運動不足、日常生活のクセによって骨盤にゆがみや不安定さが生じると、股関節で代償し、大腿骨の動きが乱れます。
すると膝で過度な摩擦が起こり、関節に大きなストレスがかかってしまうのです。



膝に水が溜まるのは「熱を冷ますため」

膝が腫れたり、水が溜まったりする経験をされた方も多いと思います。これは単に余分な水分が溜まっているのではなく、「炎症による熱」を冷ますために関節液が増えている状態です。

膝の関節面で摩擦が強まり、炎症が起きると熱が発生します。体はその熱を下げようとして水をためるのです。
つまり水が溜まるのは「体の防御反応」であり、決して無意味なものではありません。



繰り返し水が溜まる本当の理由

問題は、水を抜いてもまたすぐに溜まってしまうケースです。
これは炎症の原因となっている「骨盤の不安定さ」や「大腿骨の動きの乱れ」が解決されていないからです。根本的な原因を処理できていないために、熱が繰り返し発生し、水も繰り返し溜まるのです。

当院ではまずアイシングで熱をコントロールし、その後に骨盤から調整を行います。膝にかかるストレスの元を取り除くことで、炎症を繰り返さない体の環境を整えていきます。



関節は本来「10倍滑らか」に動く

本来、人間の関節は関節液によって非常に滑らかに動く構造になっています。研究によれば、その滑りの良さはアイススケートの摩擦抵抗よりも約10倍も優れていると言われています。

ところが、骨盤の異常や歩行不足によって正しい動きが失われると、この環境が壊されてしまいます。結果として摩擦が増え、炎症と熱が生じ、最終的には「熱破壊」によって骨や関節が変形してしまうことさえあるのです。



膝を守るために大切なのは「歩くこと」

炎症を抑えるだけでなく、膝関節を守るために欠かせないのが「歩行」です。
歩くことで関節に適度な刺激が加わり、関節液の循環が良くなります。さらに、筋肉の働きが整い、関節の安定性も高まります。

つまり、歩行は関節の強化と回復に直結する「自然なリハビリ」です。
ただし、痛みが強い状態で無理に歩くのは逆効果です。当院では骨盤から膝にかかる環境を整え、歩ける状態へ導いていきます。



まとめ

膝関節の痛みや水が溜まるのは、膝そのものに問題があるのではなく、骨盤や大腿骨の動きに原因が潜んでいます。
繰り返し水が溜まるのは「熱処理ができていない」ためであり、その背景には骨盤の不安定さがあります。

だからこそ、膝だけを治療するのではなく、骨盤から全体のバランスを整え、歩ける体に導くことが大切です。
膝の痛みで悩んでいる方は、「膝そのものではなく骨盤に原因がある」という視点を持っていただければと思います。

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齋藤接骨院
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