肩の痛みと一言でいっても、肩こり、五十肩(肩関節周囲炎)、関節の炎症など、その背景はさまざまです。中でも「五十肩」と呼ばれる症状は、肩を動かすと鋭い痛みが出たり、可動域が制限されて腕が上がらなくなる、夜間に強い痛みで眠れないなどの特徴があります。
一般的には「原因不明」とされることも多いのですが、当院では体の構造や相関関係から原因を追究し、根本的な改善を目指しています。
肩の痛みの隠れた原因 ― 股関節とのつながり
人間の体は、元々は四足歩行で使われていた四肢を進化の過程で二足歩行に適応させています。そのため、上肢(腕)と下肢(脚)は相同関係にあり、互いに影響を及ぼし合う構造を持っています。特に「反対側の股関節」と「肩関節」には深い関連があり、片方の股関節に不調が生じると、その反対側の肩に負担がかかることが多いのです。
これは単なる理論ではなく、筋膜や靭帯のつながりからも説明できます。実際に、反対側の股関節と上腕骨は筋膜の連鎖を通じてつながっており、股関節の動きが悪いと肩関節が代償的に動かされ、結果として痛みや炎症につながります。つまり「肩の不調の背景には股関節の問題が隠れている」ことが少なくないのです。
肩関節と肩甲骨の関係
さらに肩関節は、他の関節と比べても非常に不安定なつくりをしています。骨同士でがっちり噛み合う関節ではなく、肩甲骨からぶら下がっているような構造のため、筋肉や靭帯のバランスに大きく依存しているのです。
また肩甲骨は肋骨の上を滑るように動くため、背骨や肋骨の柔軟性・正しい動きが担保されていないと、肩甲骨の可動も制限されます。その結果、肩関節はより強い負担を受け、痛みや可動域制限が悪化してしまいます。
当院の施術方針
当院では肩の痛みに対して、単に「肩だけ」を施術するのではなく、骨盤・股関節から全身を見ていきます。具体的には、
• 骨盤・股関節の機能改善:特殊なベッドを用いた整復法で、骨盤や股関節のバランスを整える
• 筋膜・靭帯へのアプローチ:専用ローラーを用いて筋肉や靭帯の緊張を調整し、肩関節の負担を軽減する
• 生活習慣・運動指導:肩に負担をかけてしまう姿勢や動作を改善し、再発を予防する
といった流れで施術を行います。特に「反対側の股関節」からの影響を調整することにより、痛みが軽減しやすく、根本的な改善につながります。
こんな症状でお悩みではありませんか?
• 肩を動かすとズキっと痛みが走る
• 腕が思うように上がらない
• 夜中に肩の痛みで目が覚めてしまう
• 「五十肩かな?肩こりかな?」と判断がつかず不安
• 湿布やマッサージでは良くならない
こうした症状でお困りの方は、単に肩だけの問題ではなく、股関節や骨盤からの影響を考える必要があります。
症状はすべて結果であり、全体の環境が大きく影響を与えます。
まとめ
肩関節は人間の体の中でも特に負担がかかりやすい関節です。しかし、痛みの原因は肩そのものではなく、股関節や骨盤、背骨・肋骨の環境など「体全体のバランス」にあることが多くあります。当院ではその原因を丁寧に見極め、肩の痛みや五十肩の改善を目指していきます。
兵庫県神戸市長田区神楽町、JR神戸線・地下鉄新長田駅周辺で肩の痛みや五十肩、肩こり、腰痛、膝痛、首痛などでお悩みの方、接骨院、整骨院整体院をお探しの方は、ぜひ一度齋藤接骨院にご相談ください。