腰痛と自転車の関係|神戸 新長田駅 齋藤接骨院

【自転車が腰痛をつくる理由】️

「自転車は健康的」と思われがちですが、
実は腰痛をつくる原因のひとつと言っても
過言ではありません。
なぜなら、自転車という乗り物は、ヒトの体の構造上とても不自然な姿勢と動作を強いるからです。

人体の中で最もバランスを取る重要な部位
それが骨盤のです。
骨盤は両側の大腿骨(太ももの骨)に支えられ、
その間に上半身の体重がかかることで本来の生理的な機能を発揮します。
しかし自転車では、骨盤が前傾し、両脚でサドルを挟み込んだまま固定され、また恥骨の部分に負担が加わるため、骨盤本来の動きと支えが
失われてしまうのです。

骨盤が歪む、あるいは動かなくなると、その上に乗る背骨(脊柱)のバランスも崩れます。
背骨のすぐ前には脊髄神経や大血管が通っており、そこに余分な張力がかかると、血液循環が
悪くなり、結果として肩こり・腰痛・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症などたくさんの症状を引き起こします。
さらに、背骨のねじれが強くなると、
椎間板へのストレスも増し、椎間板ヘルニアを
つくるリスクも高まります。

また、自転車で主に使う筋肉と、歩行で使う筋肉は全く異なります。
自転車では太ももの前側(大腿四頭筋)や股関節を曲げる屈筋群が中心に働きますが、歩行では地面を押し返す後ろ側の筋肉(ハムストリングスや殿筋群)が主役です。
つまり、自転車ばかり乗っていると「歩くための筋肉」がどんどん衰える**のです。

ヒトは直立二足歩行を獲得し、“歩く”ことで体の形と機能を維持してきました。
歩行によって骨盤は自然に動き、背骨はしなやかに連動し、全身の循環が促される。
それが人間の本来の生理構造です。
ところが自転車では骨盤を固定し、脚を回すだけの単調な動きになるため、**「歩かない生活」=「退化した身体」**をつくってしまいます。

毎日の通勤・通学・買い物など、生活の多くを自転車で済ませている方ほど、知らず知らずのうちに骨盤が歪み、
腰に負担を溜め込んでいることが多いのです。
特に、自転車に良く乗っており歩行習慣がないという方ほど、骨盤や背骨が固まりやすく、症状が出やすい傾向にあります。

対策としては、自転車に乗った後に必ず歩く時間をつくること。
少しでもいいので、歩くことで骨盤と背骨をリセットし、バランスを取り戻します。
また、段差のある道ではお尻を軽く浮かせ、骨盤にかかる衝撃を逃がすことも大切です。

腰痛や慢性的な疲労は、身体からの「バランスが崩れていますよ」というサインです。
忙しい現代では、そのサインを無視してしまいがちですが、放置すればするほど症状は深くなります。
施術だけでなく、歩行を中心とした生活習慣の見直しが、根本的な改善への第一歩です。

自転車が悪いのではなく、使い方と付き合い方が大切。
「歩くこと」を日常の中に戻し、身体本来の機能を取り戻していきましょう。

腰の痛みや不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

兵庫県神戸市長田区神楽町5丁目2-17

齋藤接骨院 受付時間 
午前8:30〜13:00        
午後15:30~20:00

予約
https://lin.ee/9y0d2Ds
地図
https://maps.app.goo.gl/QDX6RA5FMRswnZwL7?g_st=com.google.maps.preview.copy