現代の生活は、デスクワークやスマートフォンの使用など「座る時間」が非常に長くなっています。
長時間座ることが当たり前の生活になっていますが、実はこの「座りすぎ」が身体に与える影響は想像以上に大きいのです。
特に人体の中で最大のバランスを取る骨盤には、その影響が顕著に表れます。骨盤は上半身と下半身をつなぐ中心であり、土台となる部分です。座りっぱなしの姿勢が続くと骨盤周囲の筋肉は硬くなり、次第にその位置関係が崩れていきます。骨盤が歪むと、背骨の弯曲や肩の高さ、首の位置にも影響が及び、全身のバランスを崩してしまいます。
また、座る時間が長いということは、同時に「歩く時間が減る」ということでもあります。ヒトは進化の過程で直立二足歩行を獲得しました。これは人間の身体構造において非常に重要な意味を持ちます。四足歩行の動物とは違い、人は二点(両足)で地面に立つため、静止しているときでも常にバランスを取ることを求められます。つまり、人の身体は「動きながら安定を保つ」ように設計されているのです。
そのため、歩行は単なる移動手段ではなく、「骨格と筋肉のバランスを整えるための動作」でもあります。歩くという行為がなくなると、骨盤を中心とした全身の構造が維持できなくなり、腰痛や膝痛、肩こり、倦怠感など様々な不調が現れてきます。
興味深いのは、宇宙飛行士の例です。宇宙空間では重力がほとんどないため、地球上のように体重を支える必要がありません。その結果、帰還後の宇宙飛行士はすぐに立ち上がることができず、筋力低下や骨密度の低下が著しく進んでいます。これは「重力の中で立つ・歩く」ことが、人の身体機能を正常に保つためにどれほど大切かを示すわかりやすい例です。
つまり、「歩かない」「座りすぎる」という状態は、地球上にいながら“軽い無重力状態”を作り出しているのと同じこと。重力を正しく受ける機会を失うと、体は急速に弱っていきます。
日常生活の中で30分に一度は立ち上がり、軽く歩く、伸びをする、深呼吸をするなど、体を動かすことが何より大切です。長時間の座位姿勢を続けることは、ただの生活習慣ではなく、身体の根本的なバランスを崩す“原因”になります。
「歩くこと」が人間にとって自然な行為であり、健康の原点です。座りすぎが当たり前の今だからこそ、意識的に体を動かし、骨盤を中心とした本来のバランスを取り戻していきましょう。
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