肩こりや腰痛は頭を冷やすことが基本!|新長田 齋藤接骨院

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頭寒足熱 ― 頭を冷やすことが健康の基本

昔から「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉があります。
頭は涼しく、足は温かく保つことが、血液循環の最も良い状態だという考えです。
現代の医学・生理学から見ても、この考え方は非常に理にかなっています。

人間の体は、血液が全身を巡ることで栄養や酸素を届け、老廃物や熱を排出します。
その流れがスムーズであるほど、体は本来の回復力を発揮します。
ところが、現代人の生活習慣はこの「頭寒足熱」と真逆になりやすいのです。



現代人は「頭熱足寒」に陥りやすい

デスクワークやスマートフォンの普及により、
長時間座りっぱなしによる腰痛。常に頭を酷使する生活により肩こりや頭痛を引き起こします。

さらにスマホやPCのブルーライトは睡眠・覚醒のリズムを狂わせ、
本来、夜に出るべきメラトニン(睡眠ホルモン)や、朝に分泌されるコルチゾール(目覚めのホルモン)を乱します。

その結果、
 • 眠りが浅い
 • 疲れが抜けない
 • 痛みが取れにくい
 • イライラしやすい

という状態に陥りやすくなるのです。
就寝時間は1日の約3分の1。
この時間が乱れることは、健康にとって非常に大きな影響を及ぼします。



昔の人は知っていた「頭を冷やす」という知恵

発熱した時に頭を冷やす。
これは誰もが経験してきた、当たり前のケア方法です。

昔は「怒りっぽくなったら頭を冷やせ」と言われることもありました。
感情の高ぶり=脳に熱がこもる状態、という感覚的な理解があったわけです。

実際、脳は体の中でも脂肪の割合が高く、熱に弱い臓器。
熱がこもると機能が低下し、判断力や集中力も低下します。
つまり、「頭を冷やす」は経験と観察から生まれた実践的な知恵なのです。



頭を冷やし、足を温める生活へ

当院では、腰痛や肩こりなどの慢性症状に対しても
頭を冷やすことを大切にしています。

炎症や痛みは「熱」です。
熱がある状態で温めたり、揉んだりすることは、
炒めた肉が固くなっていく過程と似ています。

深部の筋繊維に熱がこもり、たんぱく質が変性し、
血流障害が起こり、回復が遅れます。

だからこそ、
 • 氷水で頭部・患部を冷やす
 • 足を動かし、下半身の循環を促す
 • 適切な睡眠環境を整える

というシンプルな積み重ねが、腰痛や肩こりなどに対して一番の近道になるのです。



日々の積み重ねが体を守る

体は一晩で変わるものではありません。
しかし、毎日の小さな積み重ねが、未来の体を形づくります。

氷水を使ったアイシングはシンプルですが、
人体の仕組みに沿った非常に合理的な方法です。

冷やす習慣 × 正しい体の使い方
これこそが、あなたの体を本質的に変えていく鍵です。

今日からぜひ、
生活の中に「頭寒足熱」を取り戻してみてください。
それが、あなたの体の治癒力を最大限に引き出すための第一歩になります。

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