当院が考える「治癒」とは何か。
それは、自分自身の体で症状をコントロールできるようになることです。
薬や注射によって一時的に痛みを抑えることが、治癒だとは考えていません。
もちろん、薬や痛み止めがすべて悪いわけではありません。
必要な場面もありますし、救われる方もたくさんいます。
ただし、「体にまったく害がないか」と言われれば、必ずしも〇ではありません。
だからこそ私たちは、できる限りリスクの少ない方法を選ぶべきだと考えています。
本来、体は
・歩く
・冷やす
・動かす
・鍛える
といった刺激を通して、自ら回復しようとする力を持っています。
それを引き出すには、ある程度の鍛錬と時間が必要です。
その分、自分の体に向き合った人は
「自分で良くしている」という実感が生まれ、
それが自信につながっていきます。
今の時代、体の変化に限らず、
あらゆることに「スピード」が求められています。
・早く良くなればいい
・その場で楽になればいい
本当にそれでいいのでしょうか。
「早い=良い」のでしょうか。
「その時に効けばいい」のでしょうか。
その先には、何も残らないのではないでしょうか。
今の医療や治療では、
“時間”という概念が軽視されているように感じます。
花の種を植えて、次の日に咲くでしょうか。
そんなことはありません。
スピードを優先するものには、
必ずどこかに「壊れる要因」が含まれます。
昔は、わからないことがあれば広辞苑を開いて調べていました。
今はスマートフォンで一瞬で調べられます。
便利になりましたが、記憶に残りにくくなったのも事実です。
字を書くことも同じです。
紙に書いていた時代からスマホ入力になり、
「字が書けなくなった」と感じる人も増えました。
これらは、決して便利さを否定しているわけではありません。
ただ、どんなことにも「経過」や「時間」が必要な場合がある
ということを、忘れてほしくないのです。
治癒とは、
一瞬で起こるものではありません。
時間をかけて、体と向き合い、
自分自身の力でコントロールできるようになること。
それこそが、当院の考える「治癒」です。